きれいな川・ホタル復活 講演会 報告 

2011年12月 4日(日)和邇公民館において「きれいな川・ホタル復活講演会」が開催されました。約20名の方々に来ていただきました。5月と6月に行われた2回の勉強会、7月のホタル観察、和邇周辺の川の観察。そして、今回がホタル復活へ向けて今年度行われた活動の集大成です。

 

守山ほたるの森資料館 竹内辰郎館長の講演の内容

ほたるの生態について・・・

ほたるが飛び交う6・7月が過ぎると翌年3月までの9ヶ月間は幼虫の姿で水の中で生息し、ほたる川の水の関わりは非常に強いといえる。4月に上陸した幼虫はさなぎから成虫になる。この3ヶ月間は草むらにいるので、草刈の時期をずらすということも大事である。

守山ボタルの歴史・・・

明治・大正の頃までは天然記念物に指定されるなど守山のゲンジボタルは有名だったが、戦後、川の水が汚れ絶滅した。

市民と行政のパートナーシップ・・・

行政の取り組みとしては、「守山市ほたる条例」の制定・「ほたるの森資料館」の開設がある。自治会の取り組みも活発で、各自治会で川を清掃したり、子供たちを集めて川の勉強をしたり、看板を作ったりしている。

NPO法人びわこ豊穣の郷・・・

ほたるの森資料館の指定管理者である「びわこ豊穣の郷」は350名の個人会員と、70の自治会を含む101の団体が加入していて、年4回の水質調査、河川ウォッチング、ほたるの幼虫の飼育・放流などの活動を行っている。

 

パネルディスカッションでは、南郷「ホタルの学校」荒井紀子さんのお話があり、「草津でホタルを楽しむ会」の鈴木道広さんも交えて活発な意見交換が行われました。

また、参加者から、水質調査の方法は? ほたるの幼虫を守山からもらえるのか? 和邇周辺に今でもほたるはいるのか? などの質問も出て、今後の活動に向けたヒントになりました。
 
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