総会および記念講演会の報告 

 61日(日)、和邇公民館で「しがの里山や川を美しくする会」の総会と、NPO法人瀬田川リバプレ隊 事務局の後藤 三郎さまによるNPO法人瀬田川リバプレ隊の活動と課題」と題する記念講演を開催しました。             

総会

来賓挨拶:大津環境フォーラム 中西 逸朗 理事 

平成25年度事業報告は、ホタル、シジミ、アユの復活を目指したアンケート活動や各種イベントがスライドを交えて報告されました。「水生生物観察会」や「環境の破壊による生物への影響調査」は、成果を上げることが出来ましたが、雨が降ると和邇川・喜撰川等に濁流が流れ込む状況は改善されていません。

 平成26年度事業計画では、「地域の環境を守るには、先ず地域を見つめ直す」との原則に立ち、4つの基本方針
(1)設立総会の趣旨に基づき、地域の環境を見つめ直し、特に喜撰川の環境破壊が起こらないようにする。(2)川や里山等を大切にする団体として、調査活動・学習活動・エコ活動でホタル・シジミの復活に力を入れる。
(3)広報「しがの里山だより」、ホームページ「環境しがの会」の充実で、「伝える」活動を活発にしる。(4)コミュニティーを大切にし、活動する仲間を増やす。事業計画は承認されました。

  800万トンにもなろうかと推定される残土投棄計画は現在進行中ですが、大津市や民間企業の支援に頼らない財政や、行動する人が少ない現実、「あれもこれもやろうとして、やれるのか」、と言った意見が出され、すぐに結論が出ない問題もありますが、持続した活動が大事だと言うことで、原案通り承認されました。

記念講演
NPO法人瀬田川リバプレ隊の活動と課題 この会は、20009月(H 12)に国土交通省、近畿地方整備局、琵琶湖工事事務所が、瀬田川改修100周年記念行事の一環として、隊員を公募し「リバプレ隊」(River Play 川遊び)を結成し、今日に至っています。法人格は平成153月取得されています。頂いた資料によれば、瀬田川改修は古くからおこなわれ、新田開発に湧いた江戸時代以降、大雨が降ると浸水する地域が拡大し、湖岸民や農民は被害や苦しみを受け、瀬田川改修は悲願でした。講演をされた後藤 三郎氏は、明治25年の瀬田川の古地図と現在の地図を示して、南郷洗堰の手前にある、大日山がネックだったと上手に話されました。

 活動を10年以上に渡って継続するには、大変な努力が必要だったと思われましたが、「運営には核となる人が数名必要」等参考になることばかりでした。今までに、助成金を頂いた団体も13以上あるとのことでした。

我々が、現在進めている「瀬田シジミの復活」に関しても、貴重な資料を提供頂きました。
 
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